おはようございます、つっちーさんです。
2026年7月24日(金曜日)のマーケット情報をお届けします。
昨夜の海外市場では、注目の米巨大IT(メガテック)企業の決算発表をきっかけに、AI関連への巨額な設備投資負担に対する警戒感が再燃しました。さらに中東情勢の緊迫化に伴い原油価格が1バレル=90ドルを突破したことでインフレ懸念が強まり、主要株価指数が揃って大幅に反落しました。週末を前に冷や水を浴びせられる格好となりましたが、まずは最新のデータを整理し、本日の投資戦略を冷静に組み立てていきましょう。
市場概況:メガバンク等へ資金が向かった国内株と、AI投資懸念・原油急騰で急落した米市場
日本市場(2026年7月23日) 🇯🇵
昨日の東京市場は、日経平均株価が反発し、前日比307円高の6万6,422円60銭で取引を終えました。前日の米国市場で株高傾向が見られたことや、日銀の早期追加利上げ観測を背景にメガバンクなどの金融株へ実需の買いが流入したことが相場を牽引しました。半導体株などの成長株には利益確定の売りが出たものの、TOPIXやグロース250指数を含め全般的に底堅い推移となりました。
- 日経平均株価:66,422.60円(前日比 +307.00円、+0.46%)
- TOPIX:4,053.88(前日比 +20.75、+0.51%)
- JPX日経400:36,633.23(前日比 +198.84、+0.55%)
- グロース250指数:699.52(前日比 +2.98、+0.43%)
米国市場(2026年7月23日) 🇺🇸
昨晩のニューヨーク市場は、決算発表を受けた警戒感とマクロ環境の悪化が重なり、主要3指数が揃って大きく下落しました。
決算を発表したアルファベット(Google)とテスラの2社において、今後のAI関連やインフラへの設備投資(Capex)の計画が膨大であることが嫌気され、フリーキャッシュフローの悪化や利益率圧迫を懸念した売りが広がりました。特にテスラは大幅落となり、これがハイテク株全般への利益確定売りを誘発してナスダック総合指数は2.15%安と大幅反落しました。
さらに、中東での有事長期化懸念からWTI原油先物が1バレル=90ドルを突破(91ドル台へ急騰)したことで、インフレ再燃リスクが再浮上。米10年債利回りが4.70%台へと急上昇したことも株式市場全体の重荷となり、NYダウは500ドルを超える急落を記録しています。
- NYダウ30種:51,711.65ドル(前日比 -506.93ドル、-0.97%)
- NASDAQ総合指数:25,137.69(前日比 -553.21、-2.15%)
- S&P500指数:7,408.30(前日比 -90.66、-1.20%)
主要指標:ドル円 163.842円、米国10年債利回り 4.70%台、WTI原油先物 1バレル=91ドル台、日経225先物(期近) 65,430円(前日比 -920円)
本日の日本市場予想
本日の国内市場は、昨晩の米国ハイテク株の大幅急落と日経225先物の急落(65,430円)の流れを直接受ける形となり、寄り付きから大幅な売り先行でのスタートが濃厚です。昨日の現物終値(66,422.60円)から1,000円近く下に位置していることから、寄り付き直後は心理的節目である6万5,500円をあっさりと割り込み、6万5,000円大台の攻防を試す値固めの展開が想定されます。
米国でAI関連への投資負担懸念から大型テック株が売り叩かれたことは、東京エレクトロンやアドバンテストといった国内主力半導体株にとって強い戻り売り圧力となります。過熱感のあった成長株を中心に海外短期筋の手仕舞い売りが集まりやすく、前場は指数を押し下げる要因になりそうです。
また、為替市場ではドル円が1ドル=163.842円と164円手前の歴史的な超円安水準で推移しています。米金利急上昇(4.70%台)によるドル高圧力がかかっているものの、日本政府・日銀による円買い介入の警戒レベルは極限に達しています。さらに原油価格の90ドル突破は日本の輸入コスト増という悪材料となるため、輸出株を買い進む動きも手控えられやすいです。週末の金曜日という手仕舞いやすいタイミングも重なり、寄り付きの一巡後も上値の重い下値模索の展開が続くとみています。
今日の注目銘柄
- INPEX(1605)
中東情勢の緊迫化に伴い、WTI原油先物が1バレル=90ドルを突破して急騰しています。ハイテク株安やインフレ懸念で全体相場が軟調となる局面においても、原油高がダイレクトに業績押し上げに寄与する資源開発の最大手として、市場資金の最も有力な避難先になりやすい好環境です。 - 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
米10年債利回りが4.70%台へと急昇し、ドル円も163.8円台で推移していることから、日銀による7月末の追加利上げ観測が根強く意識されます。ハイテク株から流出した資金の受け皿として、金利上昇メリットを直接享受できる割安バリュー株の筆頭であり、本日も下値の堅い推移が期待されます。 - 東京エレクトロン(8035)
昨晩の米アルファベットやテスラの決算をきっかけにAI投資の費用負担が懸念され、ナスダックが2%超安となった影響を強く受ける位置にあります。朝方から強い売り圧力が予想されますが、本日の急落局面でどの価格帯で下値買いが入り踏みとどまれるかが、相場全体のセンチメントを見極める重要ポイントです。
本日発表の主な経済指標
- 日本:7月auカブコム日本PMI(速報値)
- 欧州:7月HCOB総合PMI速報値(ドイツ・ユーロ圏)
- 米国:6月新築住宅販売件数
- 米国:インテル決算発表(市場引け後)
まとめ
昨日の反発から一転し、今朝は米株安と先物の1,000円近い急落を受けて、週末を前に厳しいスタートを覚悟する必要があります。AI投資の費用増大への懸念や原油90ドル突破による米金利上昇など、世界的なマクロの警戒材料が一度に押し寄せた格好です。
ドル円が163.8円台という介入寸前の水準に張り付き、かつ週末でもあるため、寄り付き直後の急落場面で焦って買い下がる必要はありません。手元のキャッシュ比率を適切に高めに保ちつつ、原油高や金利上昇の恩恵を受けられるバリュー株(エネルギーや金融など)へ上手に資産を分散させ、静かに相場の足元が落ち着くのを待ちましょう。冷静に週末を迎えられるようスタンスを維持していきましょうね。
不透明な相場だからこそ、情報力で差をつける。
市場の先行きが不透明な場面は少なくありません。そんな時、「他の経験豊富な投資家はどう動いているのか?」を知ることができれば、より確かな判断の一助になります。日頃から多角的な視点で情報に触れ、相場の変化に対応できる準備を整えておきましょう。
▼市場のリアルを捉えるための情報収集
- 機関投資家の動向: 著名な投資家や大口投資家がどのようなポートフォリオを組んでいるのか、市場のトレンドを把握することは大局的な判断に役立ちます。
- 需給データの分析: 株価を大きく動かす要因となる大口注文の推移や、市場心理を映す空売り残高などのデータにも注目してみましょう。
- 多角的な経済ニュース: 日々の主要ニュースだけでなく、専門的な解説や速報性の高い情報源を複数持っておくことが強みになります。
▼常にアンテナを高く持ち、投資の質を高める
投資の世界では、初心者から経験者まで「いかに質の高い情報をタイムリーに集められるか」が成果を大きく左右します。 公的なデータだけに頼るのではなく、信頼できる各種ツールや専門メディアを上手に活用し、常に一歩先を見据えた情報収集に努めることが大切です。 まずは身近な情報源を見直し、アンテナを広げることから始めてみてはいかがでしょうか。
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。掲載されている広告やリンク先のサービス利用から生じるいかなる損害についても、当方は責任を負いません。
投資は、ご自身の判断と責任において行うものです。



コメント